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各話解説

第3話「能力者VS無能力者」

「人類の敵」である能力者を葬るために島にやってきた柊ナナ。ナナオ、ヨウヘイと続けて殺害することに成功したナナは、慎重に事を進めようと考える。そこに介入してきたのが、同じときに転校してきた小野寺キョウヤだ。クラスメートと馴染むことなく、一匹狼のような彼のことを探るべく、3話でナナは彼に近づいたのだが……。


達がほしい? 小野寺キョウヤ

転校して以来、クラスに馴染もうとしないキョウヤは、セイヤやモグオからも怪しまれていた。ナナはキョウヤに近づき、彼の素性を探ろうとするが、わかったのは使われていない校務員室で、野良猫にミルクをあげていることくらい。

ぶっきらぼうかと思えば、優しい面もある。 そのギャップを不思議に思うナナに、キョウヤは突然言う。

「俺の友達になってくれ」

言葉の意味が理解できないまま、キョウヤの部屋に招かれたナナ。 そこで見たのは、多数の書籍と釣具や模造刀、そして「21日まで」と書かれた付箋が貼ってあるトマト……。

ナナはその部屋からキョウヤの人間性を読み解くことができず困惑する。 「友達と言えばゲーム」 「どうしたら友達ができる?」

立て続けに質問をされるも、その真意をつかめない。 「オラついている」と指摘すると、その意味を知りたがるキョウヤに、ますますナナの困惑は深まっていく。

そんなナナにキョウヤは「気になっていることがあるとつい夢中になってしまう」のだと言う。だから、ナナオのことが気になっているのだとも。

ョウヤが疑っているのはナナ……!?

実は、キョウヤの妹が以前この島にやってきていたのだ。しかし、それ以来音信不通になっていて、キョウヤはそれを調べるためにこの島を訪れたのだ。

ナナオが行方不明になっても、誰も本気で探そうとしていない。 訓練と言ってもたいしたことをしていない。 キョウヤはそれが不可解で気になっているのだ。 ナナが素知らぬふりをしてキョウヤの言葉ををかわそうとすると、彼はあるものをナナに突きつける。

それは、ナナオがしていた腕時計だった……! キョウヤはナナがナナオを突き落とした崖の途中で、壊れた腕時計を見つけたのだ。 腕時計がなぜそこにあったのか。 「人類の敵」の仕業ではないのではないか。

冷静に分析していくキョウヤを「危険分子である」と感じたナナは、彼の能力を探り、そして殺そうと考える。

ョウヤの能力は「不老不死」

島にいる能力者たちが「人類の敵」であることを知っているのは、島の中でナナだけ。 たとえ殺人が起きたとしても、動機は誰にもわからない。 絶対的に有利な状況にいると確信するナナ。

キョウヤの部屋の様子から、彼がにおいがわからないと分析したナナは、それを利用する。 彼が入り浸る校務員室にガスを充満させ、猫のミルクを温めようとしたキョウヤが、ガスのにおいに気づかずにコンロのコックをひねり爆発するよう仕掛けたのだ。

校務員室から炎に包まれて飛び出してきたキョウヤ。 しかし、彼は無傷だった!

キョウヤの能力とは「不老不死」だったのだ! 誰よりも先に駆けつけたナナを訝しがり、疑問をぶつけていくキョウヤ。

「なぜ一番に駆けつけられた?」 「炎に巻かれているのが俺だとなぜわかった?」

想定外のことに驚きを顔に出しながらも、ナナは努めて冷静に、自分を取り戻していく。 キョウヤは、ナナに自身の能力の代償を「心に思い浮かべた」と言い、心を読める能力で読みとるよう伝えてくる。ナナはそれに笑顔で切り返したのだった。

結果としてキョウヤの疑いを深めてしまう結果となったこの作戦。 ナナはキョウヤを騙し続けることができるのか。 4話では、ナナはさらなる策を練ることになる――。

各話解説

第2話「時間遡行」

人々を脅かす「人類の敵」とは、孤島の学園に集められた能力者たちのことだった。転校生の柊ナナは、人類のために彼らを殺す使命を受けて、島にやってきた“無能”な少女なのだ。第1話から衝撃的な謎が次々と明らかになったTVアニメ『無能なナナ』。1話でクラスメートのナナオを崖から突き落としたナナが次に狙うのは……? 2話でのポイントを改めて振り返る。


間を遡れる能力を持つ渋沢ヨウヘイ

能力者こそが「人類の敵」。これは、世界でもごく一部の人間だけが知っている事実。 ナナは「委員会」という組織から密命を受け、「人類の敵」を始末するべく島へとやってきたのだ。

力を持たない“無能”なナナが、能力者たちに対抗するためには、彼らの力を詳しく知っておかねばならない。ナナは、クラスメートたちに少しずつ探りを入れ、彼らの真の能力を知っていこうとする。

そんなナナが第2話で目を付けたのが渋沢ヨウヘイ。 クラスの中で存在感を放つモグオでさえも一目置く「時間を止める能力」を持つという能力者だ。

しかし、彼に近づいたナナは、彼の本当の能力が「時間遡行」であると知る。 しかもヨウヘイは、自分を絶対の正義だと疑わず、あらゆる悪を駆逐し、今の世界を作り直そうと考えるような人物だった。

時間遡行の能力でヨウヘイにナナオを突き落としたことがバレてはたまらない。 そう考えたナナだったが――。 そこに小野寺キョウヤが現れる。 彼はヨウヘイに、「中島の失踪の原因を調べてほしい」と告げる。

ョウヤがナナオの失踪を調査する目的とは?

ナナオと親しかったとは思えないキョウヤが、なぜ彼の失踪の原因を知ろうとするのか。 その理由はナナにはつかめない。 それどころか、キョウヤはナナの髪に触るなど、奇異な行動を取るばかり。

キョウヤの心の声が聞こえているかのように振る舞うことで、ナナはヨウヘイからキョウヤへの警戒を引き出すことに成功。キョウヤもそれ以上の追求はしてこなかった。

しかし、キョウヤの言葉は、ヨウヘイの心に「失踪当日のナナオの様子を探ろう」という思いを芽生えさせる。 ヨウヘイは何度も過去に遡りナナオの足取りを追っていこうとするのだ。

このままでは、いずれ自分が突き落としたことがバレる。 とはいえ、ヨウヘイの行動を止めることもできない。

万事休すかと思われたナナだったが、ヨウヘイの能力も万能ではなかった。 能力を使う代償として体力を消耗する。 そして、戻った先で誰かと目が合うと、強制的に現在に戻されてしまうのだ。

ナナは、当日の自分を信じるしかないと覚悟をして、崖にたどりついたヨウヘイを見守るが……。

義感を逆手に取り、ナナはヨウヘイを罠にかける

ナナオを崖に突き落とす前、ヨウヘイの気配を察したナナは、彼と目を合わせ、彼が消えたことを確認してからナナオを突き落としていた。

その犯行がバレることはなかったのだ! そして、ナナは策を練る。 ヨウヘイを葬り去るために。 夜になってからナナオが人類の敵に襲われたとウソをついて、ヨウヘイを呼び出したナナ。 ヨウヘイはその言葉を信じ、演習場近くの森で、襲われる前のナナオに声をかけようと過去へと戻る。

それこそが、ナナの罠だとも知らずに。 ナナオが失踪した当日、演習場のある湖はまだ凍っていない。 湖は今朝、セイヤの能力によって氷付けにされていた。

ナナは凍った湖の一部に土をかけて地面であるように見せかけ、そこにヨウヘイを呼び出したのだ。 過去に戻れば、ヨウヘイは氷付けにされる前の湖の上に現れる。 そのまま池に落ち、体力を消耗したまま溺れ、翌日の朝には氷付けにされる、という算段だ。

ナナの目論見通り、ヨウヘイは戻ってこなかった。 ナナは素知らぬふりをして、いつも通りに学校へと通う。

二人ものクラスメートが失踪し、果たしてナナは自分が犯人であることを隠し通せるのか。 ナナをマークしているかのようなキョウヤの視線も気になる。 3話ではさらに意外な出来事が……!?

各話解説

第1話「無能力」

現在放送中のTVアニメ『無能なナナ』。舞台となるのは絶海の孤島にあるとある学園。“人類の敵”と呼ばれる謎の存在を倒すために集められた少年少女たちが、続発する怪事件に巻き込まれてしまうという物語なのだが……。実は、1話から視聴者を驚かせる衝撃の出来事が続く。ここでは怒濤の展開を冷静に振り返るべく、ネタバレも交えて1話の状況を分析していく。


校生は、自称「空気の読めない」女の子

瞬間移動や、炎、氷を発生させることができるなど、さまざまな能力を持った子どもたちが集められた孤島のエリート学園。中島ナナオは、クラスメート達からは「無能」と呼ばれ、からかわれていた。

そんなある日、学園に小野寺キョウヤと柊ナナというふたりの転校生がやってくる。能力を明かさないキョウヤに対し、ナナは明るく「人の心が読める」と宣言。そして次の瞬間、「ちょっと空気は読めません!」と高らかに言い放つ。

「人の心が読める」と言うだけあって、ナナはナナオがいじめられていること、ナナオがネコの世話をしていることなどをズバリと言い当てていく。さらに、ナナはナナオのことを「優しい」と言い、彼こそがクラスのリーダーにふさわしいと言い出す。

しかし、ナナオにはその気がなかった。ナナオは家庭でも一番の無能と呼ばれており、父親になんとか認められたくて島にやってきたものの、「リーダーになってみんなを守りたい」と気負ったあいさつをした結果、クラスメートから嘲笑されてしまっていたのだ。

ナの励ましでリーダーになったナナオ

ナナから頼まれて島を案内する中、崖の上で突如ナナが突風に襲われるなど、だんだんと不穏な出来事が起き始める。一方で、ナナオはあまりにも自分をリーダーに押したがるナナの態度に、機嫌を損ねてしまう。

翌日。リーダーを決めるバトルには参加していなかったナナオ。しかし、モグオが誤って炎をクラスメートに放ってしまった際、思わず身体が動き、気がつけばクラスメートをモグオの炎からかばっていた。ナナオの能力は、「人の能力を無効化できる」もので、モグオの炎を消し飛ばしたのだ。

その勇気ある行動でクラスメートからも一目置かれ、リーダーになったナナオ。ナナからも祝福され、これからも彼女と一緒に頑張っていきたいと安らかな気持ちで握手を交わす。

ところが……!

ナナオはナナから強く腕を引かれ、崖下へと落下。 必死にぶら下がっていたロープをつかんだものの……。 眼前にあったのは、酷薄とした目で自分を見下ろすナナの姿だった……!

類の敵の正体は生徒たち!? その抹殺にやってきたのがナナ!

ナナは、ぶら下がるナナオにはまったくかまわず、彼に告げる。 ナナオの境遇を推理して近づき、能力の詳細を知ろうとしていたこと。 そして、「どうしたら殺せるのか」を考え続けていたことを。 そう、ナナには心を読める能力などなかったのだ!

ナナは呆然とするナナオに告げる。 「お前たちこそが、人類の敵だからだ」 と。

“人類の敵”とは能力を持つ者のことであり、それを抹殺することがナナの目的だった。 ナナオは将来、人類の敵の統率者となる可能性があるため、最初に狙われた。 「人類のために、死んでください」

ナナオが崖下へと落ちていくのを見送ったナナは、手にした携帯端末に目をやる。 そこには、ナナオの名前と「推定殺害人数」が表示されていた。

その端末をナナに渡したのは誰なのか? ナナは何者の指示で島にやってきたのか? ナナオを主人公と思わせつつ、1話から大どんでん返しをくらわせてくれた『無能なナナ』。 謎めいた世界観と、知略を巡らせた駆け引きから、目が離せなくなる。

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